名前を思い出せない脳の著者 澤田誠先生のお話を聞いて・・・

  • HOME
  • お知らせ
  • 名前を思い出せない脳の著者 澤田誠先生のお話を聞いて・・・
澤田誠著

なぜ名前だけがでてこないのか

先日睡眠学セミナーがありました。
今回のゲスト講師は名古屋大学 環境医学研究所 生体適応・防御研究部門 澤田誠教授。

そもそも記憶とは?
覚えやすい記憶と覚えにくい記憶の違い。
歳をとるほど記憶力が落ちたと感じるのはなぜ?

なぜか名前だけが出てこない。こんな経験ありますよね。

顔も思い出している、どこのどんな人かもわかっている。
でも、名前だけが出てこない!

私も整体しながらよくあります(笑)ドラマのあの俳優さん。え~っと お名前…(笑) 
どうして、名前だけが出てこないの?

人は、興味がわいた、ワクワクドキドキした、心が動いたエピソード記憶は覚えやすいそうです。
野球をしていた、美人だった、声が大きかったなどです。

それに対して、名前はインデックス化している意味記憶に過ぎないので
紐づけが細くなり、脳の中で思い出しにくいのです。

さらに、年齢とともに思い出せなくなりますよね。

「あれ、あれ、」「わかる、あれでしょ」岡田監督のアレは違いますけど…

これは、記憶がなくなったわけではありません。
頭の中にあるのに出てこない。

子供達は、生きている時間が短く脳のデータが少ないので、すっと出てきます。

パソコンでもデータ量が増えると、検索に時間がかかりますよね。

高齢者も同じで脳のデータが多すぎる。
その中から引き出すのに時間がかかるわけです。
記憶がなくなったわけではなく引き出すのに時間がかかるようになったわけです。

大人になって記憶力が落ちたと感じるのは、子供より興味・関心が減ったということですね。
子供は何でも初体験です。
目新しいものは、目をキラキラさせて吸収するわけですが、
大人は「あ~それ知ってる」となればワクワクしない。

大人になっても記憶力を上げたいのなら、心を躍らせて取り組むといいわけです。

興味を持てば記憶する。興味がなければスルーしている。

さて、脳の記憶容量は17.5テラバイトだそうです。

かなり大きな容量ですが、一生の情報を記憶しておくにはとても足りません。
そのため、脳は情報を選別して必要なものだけを長期記憶としてとどめています。  
 
感覚記憶(数秒) 目から入った情報をほぼそのままイメージ通りに記憶   
短期記憶(数十分~1.2日) 感覚記憶の中で意識が向き、意味を感じ取った情報を記憶   
長期記憶(一生) 短期記憶の中で、残しておくべきと脳が判断したもの 選ばれた記憶が睡眠中に長期記憶になる。

では、脳は何を基準に選んでいるのでしょうか?

脳はまず生きるために必要な情報(美味しいものが食べられる店・危険な場所・好きな人の顔)を
取捨選択して、脳の長期記憶に記録します。

脳は情報の記録装置ではなく「生命維持装置」と呼ぶべきものと言えそうです。

人の名前が思い出せないのは、自分の生命維持にたいして関係ないから。ということになります。

でも、「オシ」の名前はすぐに覚えますよね。
このタレントさん大好き!は、生きる糧にもなるわけです。

いくつになっても、ワクワクドキドキが大切という事ですね。

そういえば芦屋の高島市長はいつもお目目キラキラです!

だから、頭いいんですね~♪納得!

#芦屋市整体
#整体院 エスコート・芦屋
#脳
#名前だけが出てこない